江有会五人展 |
江有会の自称若手五人がここに自作を発表出来る幸運を得ました。
“その気"にさえなれば、誰しも実力以上の力を出すことは出来るものらしいのですが、この五人はそれが特に顕著であるようです。
その上、表装には見当違いではないかと思われるほどの気の入れようで、出来上がった作品は御覧の通りのものとなりました。表装の効果が絶大であることは一目瞭然。表装を頼りにするあまり、今後の作品作りの最後の詰めが甘くなりはしないか、それだけが心配です。
書いたそれぞれの作者の楽しい思いが伝われば幸いです。 田居九江 |
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< 作者紹介 >
◆藤原弘子:
五人中最古参。モデル。
確実な力が弾力ある書の礎となって、余裕ある美しい書となっている。書体自在。 |
◆手嶋美奈子:
十数年の書歴。ファッションマーチャンダイザー。
自由な書きぶりの中に程よい制御力があり、威勢のよい言動に隠れた可愛らしさが、書には計らずも出てしまう。 |
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◆高木麻理子:
書道歴5年。会社員。
入門当初から変わらず隷書を好む。
選ぶ文字と書体が豊かな感性と大らかさにしっくりと合って面白みを出す。
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◆川崎瑶子:
書道歴2年。ファッションデザイナー。
アーティスティックなバランス感覚、頼着のなさ。この相反するふたつが織りなす妙は、誰にも真似の出来ない作品を作り上げる。 |
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◆横井三惠子:
書道歴2年。会社員。
端正、優雅、品格。見てとれるそれに、洒脱、思い切りの良さが加わり、深い味わいの書となる。実に得難い。 |