< 澤地久枝さんプロフィール >
1930年、東京生まれ。幼少期に父の仕事の関係から中国東北部(満州)へ渡り、そこで敗戦を迎える。18才の時、中央公論社に就職。そのかたわら、早稲田大学第二文学部国文科を卒業。10年ほどの編集生活の後に、五味川純平氏の資料助手として「戦争と人間」の執筆を助ける。
1972年に「妻たちの二・二六事件」を出版し、本格的な執筆活動に入る。事件の当事者たちからの聞き取り調査に基づく実証的な著述は、「昭和の語り部」としての独自な歴史ドキュメンタリーの世界を構築している。
著書に「火はわが胸中にあり」(第5回日本ノンフィクション賞)、「昭和史のおんな」(正続、第41回文藝春秋読者賞)、「滄海よ眠れ」「記録ミッドウェイ海戦」(菊池寛賞)、「愛しい旅がたみ」「ボルガいのちの旅」「琉球布紀行」「地図のない旅」など多数。 |